オーナーがとても大切にしているワーゲントラックです。
フロントガラス下が錆で穴が空いた状態での入庫でした。
最近はお客様が修理方法を指定してくる事が多いのですが、例えば
「これ裏からドンと叩いて軽く塗る位でいい」とか、「量販店でこの車の色のスプレー缶買って来たので、これで塗ってください」とかです。
このようなお客様には、分かってもらえなかったら仕方が無いというつもりで車のために良い修理方法を説明して入庫するか決めて貰っていますが、職人のテンションは下がってしまいます。
そういう場合でも、少しでもお客様の要望に応えようと、困難な修理方法を職人に打診すると、「完全には無理だ」というふうに、腕のいい普通の職人の対応となります。
しかし時には、こんかいのお客様のように、「くまばんさんの所の仕事は文句無いから、とにかく出来るだけ安く、車にとって最良の形したい」そういう要望があれば、不思議な現象がおきます。
職人魂に火が着くというのでしょうか。
ドラゴンボールにおけるスーパーサイヤ人的なもので、修理工程をお客さんに指示される事無く、全面的に任せられると成るらしいく、古いタイプの職人で、鉄板から部品を創って車の他、色々な物を治したり創ったりした世代です。
普段はあまりやらないのですが、ワーゲントラック修理の一部始終です。
錆の状態がひどく、フロントガラスとモールを取り付けるミミまで、腐っている状態でした。
手が高速で写真に写らないのですが、ハンマーで鉄板を叩いてガラスを入れれる厚さまで叩いています。
なんmmとかなんミクロンとかは知りませんが、とにかく車を触って指で感じた厚さをこの鉄板にコピーしています。
曲げます。車を触った感覚をこの鉄板にコピーしていきます。
微妙なRなども、触った感触だけでコピーしていきます。
叩いたり曲げたりした厚さの違いを火を入れて均等に叩きなおします。
鉄板をボディーに貼り、少しパテを付けて均等にします。
この時、しっかりガラスが入るミミの厚さに成っているのかが勝負です。
ちゃんと成っていましたよ。
車も古いので色もレトロですが、当社も十分古いので、塗装も即対応できました。
ガラスをはめ込み完成間近です。
今回は、お客様がガラスモールを自分で見つけて来てくれました。
職人の笑顔が出る仕事。
きっとお客様のためにも、いい仕事なのではないでしょうか?
ガラスモール持参していただければ、15万円位で対応できます。
2011-10-21(金) 17:34:00




