ヘッドライト素材の勘違い

10年もまえからずーっと言っているのですが、ヘッドライトの表面を削ってキレイにするなら、技術的には『塗装職人』しかできないと思います。

『キレイになればいいんでしょ。今キレイならいいじゃん』という安易な事が10年程度行われていますが、一向に解決しないのは何か間違えているからだと思わないのでしょうか?

再発すればビジネス的に再施工が繰り返されてオイシイのはわかる。

ユーザーの不満というか、最近は怒りややった店に対する悲観も良く聞くようになりました。

やりすぎなんじゃないでしょうか?

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今ビジネスにしている人たちを見ると大きな勘違いをしている事が分かります。

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透明な物があって、表面をキレイにすればいいと思ってやっていますよね。

表面をキレイにしたのにチリチリが消えないから内側だと決めつけていますよね。

これですね。

透明な物一層だと思い込んだ人が、表面をキレイにした時に、キレイにした人がチリチリさせているんです。

本当の構造は透明な物が1層ではなくて2層です。

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表面はウレタン、その奥にポリカーボネートがあります。

ポリカーボネートは、溶剤、摩擦熱、空気、紫外線などを蓄積反応してチリチリが発生する特性です。

ウレタンはボンネット表面と同じ、サンドペーパーをかけたり、溶剤を使って溶かしたり、パーツクリーナーやピカールやシリコンスプレーなどの油脂類を使うなどを本当はしないものです。

誰かが今だけ簡単にキレイにする裏技を公開して流行ったんだと思います。

そもそも画期的発見をしたと思ったのかもしれませんが、塗装職人ならだいたいそれは知っているけど、塗膜にはやらなかっただけです。
そんなのが流行ってしまった・・・

するとウレタンを溶かすなどしてからしみこんだ、摩擦熱、剥離剤(ジクロロメタン)、オイル類、などが奥のポリカーボネートにチリチリを入れます。

チリチリをマイクロクラックと言います。

こうなります。

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ポリカーボネート層には『✙』のターゲットが刻印されています。
『表キレイ内側』かどうかは、ここを見ると分かります。
『✙』のこちら側にマイクロクラックがありますよね。

 

これはウレタンを剥がして、熟練技術がある塗装職人にしかできない特殊な再生塗装をするしか対処方法がありませんが、剥がした後でマイクロクラックを削る作業では、先に説明した摩擦熱がどうしてもかかりますから、うまい事言えば、チリチリは消えても、早期再発リスクは消えない。という事になります。

 

キレイというのは見た目です。

ヘッドライトには、その他にもっと大切な事があります。

キレイしか見ていない人もいれば、もっと大切な事の方を大切にしている人もいます。

それは、視認性と安全性です。

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表面は削って材料を足し算しなくても、ピースインパズルクレンジング工法で引き算すればキレイになります。
劣化したウレタンも落ちます。

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独自調合コート剤で荒れたウレタン層を平滑にするように補います。

一流の整備士さんが結果に納得していました。
キレイは奥のチリチリでどうしようもありませんが、視認性と安全性は相当良くなったと思います。

 

 

参考

【最も悲惨なパターン】交換がベスト

本体のウレタンを引き算して、色々な物を足し算して、ポリカを保護する目的のウレタンまで崩壊している状態。

黄変劣化再発マイクロクラック祭りです。

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【今だけキレイになる余計な事をしていない黄変劣化ライトの場合】

生きているウレタンを削る事もなく。ただ黄変劣化を引き算しただけで落ちます。
ウレタンの荒れは、他にない再塗装をする以外にないので、専用調合コート剤で埋め合わせます。

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【他にない再塗装】

再塗装をする場合は、塗装されるウレタンのコンディションを整えるために削ります。

削った後で、空気に触れる時間を出来るだけ減らすようにして速やかに塗装します。

塗装技術は、摩擦熱を与えないために、ポリッシングせずに塗装を完成させる技術で行います。

人間がやる事なので100%はありませんが、塗装後の摩擦熱を極力減らす事ができます。

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【ひたすら予防】

2年に一度の10,000円以下程度の再予防。

予防テスト10年目で、同じライトの予防をしていた部分としていない部分の差が出ています。

再予防は、有機物など黄変劣化原因を表面クレンジングしてコート剤保護です。

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