前回のブログ『勝手力・方法力・技術力』をまとめます
①勝手力とは、文字通りその人の勝手な材料道具やり方が主となる『他とは違う』作業品質です
その人が勝手に品質を裏付けます。誰にも感謝する必要はないし相談する必要はないし勝手に材料道具やり方を変えて長期間実験すればいいし楽っちゃー楽。
楽じゃないのは、材料道具やり方の結果を長期間観察してからじゃないと、お客さんに耐久性に関わる品質を離せない事くらいですが、これも『裏付けなく大丈夫』って嘘を言っちゃえば楽っちゃー楽。
誰が『できるやれる』と許可するかというと、自分でやって自分で出来た出来ると決めて裏付けて表に公表する。
何十年もやって、そういう人の中の何億分の1の人から新しい事が生まれる事があるのも事実。
②方法力とは、文字通り決められた基礎に従い材料道具やり方が主となる『他と同じ』作業品質です。
材料道具やり方を統合して提供する人が品質を裏付けますが、品質がばらつき『他と同じ』にするのが意外と難しい。チェーン店やフランチャイズが代表的です。最近は経営者向け自己啓発セミナーなどで、個人店にフランチャイズのビジネス方法事例などを無責任に教えてしまったりしているので、個性が消えて個人店でも知らず知らずにチェーン店みたいな考え方になっていたりします。
誰が『できるやれる』と許可するかというと、材料道具やり方を統合して提供している権利者が決め、表に公表された事を裏付ける。
どこまでが勝手力で、どこからが方法力かというと、材料道具やり方の提供権利者が最低限の方法通りにできて勝手力から卒業で、それから完全に出来るようになるまで。
③技術力とは、まず方法力を繰り返し研鑽しているうちに無意識に当たり前にできるようになっていると方法力品質を裏付ける人が了解し許可した人が、自分のあんばいが主となる『他と違う』作業品質です。
材料道具やり方は『他と同じ』でも、『あんばい』と売り方は個性がありますよね。材料道具やり方という基礎には機能性性能耐久性美観など様々な事が経験により考慮されていますので、『今、見た目が良ければいいじゃん』と安易に変えれば、耐久性や機能性や性能が言っている事と違う事になり、他にやっている人の信用にまで関わる場合があります。自由に変えて良いのは『あんばい』のみで、それ以外を変えたい時は全体に対して相談と了解と許可をもらう義務責任があります。材料道具やり方を統合して提供した人が、その『他とは違う個性』を了解して許可してリスペクトする事で『技術力がある』を裏付ける最初の一人になります。技術力を身に着けた人の特徴は、裏付けてくれる相手に対しての『おかげ様』があります。例えば杉田家さんは自分から吉村さんへの『おかげ様』を自分の表に出して実行しています。吉村さんも受け取り表で了解して許可しています。吉村家さんじゃなく吉村さんへ「おかげ様」と書いたのは重要なこだわりです(笑)方法力は組織から組織に伝えられるものですが、技術は人から人にだけ伝えるものだからです。
誰が『技術力がある』と裏付け許可するかというと、材料道具やり方を統合して提供している権利者が決め、表に公表された後でお客様が将来結果を評価して決める。
お客様は品質を見極める判断材料になると思いますし、販売側は自社の状態を認知できるのではないでしょうか?
最初の一人の裏付けがないと信用がつくれません。
『うちは技術力がある』とは、技術力がある人はあまり言いませんよね。
むしろ謙虚に『まだ分からない事がたくさんある。修行中の身です』のような感じですよね。